ヴィンテージ、旧き良きデザインと技術　【Cazal×Tさま】(ニュース＆ブログ）｜吉祥寺(三鷹、荻窪)のメガネ(眼鏡,めがね)セレクトショップ GLASSTORY IKARA(グラストリーイカラ)

ヴィンテージ、旧き良きデザインと技術　【Cazal×Tさま】

お天気悪く、空模様はあまりよくない日が続いております。
本当に寒いですね。

朝起きたらすべての窓の雨戸とカーテンを開けるのが日課です。
ところが開けても、なお暗い。

ただでさえ日が高いうちは店にいるんだから、朝くらいはギブミー日光。
明るさがないと文字も読めない、老眼の度数が強くなってきた長瀬です、ごきげんよう。

題名にあります通り、メガネにも「ヴィンテージ」というものは存在します。
主にヨーロッパ系のメガネが主流です。
アメリカのザイル製のモノもたまに見かけますね。

海外のメガネは当時の新技術を感じられるものも多いです。
海外発祥の技術で言いますと車で有名なフェラーリはサングラスも作っておりまして。
レンズを浮かせて指輪の宝石のように座金でレンズを固定する仕組みを作ったり。

最近では当たり前ですが、メガネの丁番にあります「バネ丁番」。
ローデンストック社のローダフレックスという技術が有名です。
元々の発祥はライターで有名なST.Dupont(デュポン)社。(だったはず、ソース見つからず)
そしてデュポン社の最も偉大な功績はライターでもバネ丁番でもなく

「テフロン加工」

フライパンのやつです。
あれもデュポンの開発、特許です。
イトーレンズという会社から、テフロン加工の圧倒的に汚れない、低反射レンズなんかありましたね。

さて話を戻しますと。
ヴィンテージ品は万が一壊しちゃった時を考えると怖いですが。

「なるほど、面白いつくりだ」

と、分解過程で「メガネ屋さんが」楽しいことが多いですね。
デザインもさることながら、構造を見ても魅力的なフレームが勢ぞろい。

今回レンズ交換でヴィンテージをお持ちいただいたＴさま。
実は以前もブログに出て頂いておりまして、二回目のご出演です。

Ｔさま、ヴィンテージサングラス大好きなんですが。
遠視が強く、もう少し小さいフレームで作った方が気持ちいいの作れますよ、と再三申し上げておりました。

「良いの見つけたよ」

と嬉しそうなＴさま。
おお、小さめのフレームだ！ようやく思いが通じた！と思っておりました。

Ｔさま「これもねカザールなんだよ」

　長瀬「え！」

とびっくりするくらいカザールっぽくない。
先に出来上がりのお写真をどうぞ、こんな感じ。

かっこいい年齢の重ね方、うらやましいです。

Cazal http://boq.jp/cazal/4

ＨＰを見て頂くと一目瞭然なのですが。
デカイ、ごつい、派手、の三拍子が人気のカザールですが。
全くその要素がない。

いやいやよぉ～く見ると細かいディティールは確かにカザールだけど。
いや、これは面白い。
普通のフチなしツーポイントと全く作り方が違う。
グラストリーイカラに籍を置いて3年目の長瀬は「加工難しそう」とか「めんどくさい」とか思いません。

「作るの楽しそうだな」と加工マニアみたいになってきました。
堀川のせいです。

話がずれました。

レンズ固定の為の前面のツメが縦にニューンと伸びて、また穴をあけ、穴にピンを刺す。
そうすることによってレンズがしっかり固定され、回転しにくい。
一枚のレンズが合計四点の穴で固定されるため、レンズにかかる穴部のストレスは分散される、つまり割れにくい。
そもそもツメがバンパーの役割を果たすので耐キズ効果も高い。
そしてそのバンパーがまたかっこいい。

そのかっこいいサングラスを掛けこなすＴさま超かっこいい。

確かに一般的なフチなし眼鏡と比べれば存在感抜群ですが。
機能性とデザイン性を両立させる、ヨーロッパならではのメガネ。

いやいや本当に加工は楽しませていただきました。

度入りのサングラスレンズなら、毎度登場しておりますKodakの「ユニーク」！
レンズ表面も裏面マルチコートで反射させてキラキラ感マシマシ！

かなり自信作のメガネに仕上がりました！
Tさまいつもありがとうございます！
また、楽しい難問、お待ちしております！

持ち込みフレームのレンズ交換、レンズ活かしてフレームの交換。
他店で購入したメガネの調整やカスタマイズ。
基本何でもやります！

皆様の楽しいメガネ、お待ちしております！

長瀬でした！