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めがねに関するさまざまなコラムをお届けします。

【コラム:レンズ】~眼鏡レンズの傷、コート剥がれ~ただ身に付けているだけなのに…の落とし穴。

皆さんのメガネの買い替えスパンってどのくらいですか?

買い替えにもいろんな理由がありますよね。
度が合わない、はもちろん。
傷をつけてしまった、フレームが折れた、失くした、など破損が理由の場合もあります。
デザインの新しいのが、持ってない色のフレームが欲しいなどデザインの理由もあります。

そんなのをぜーんぶひっくるめてメガネ業界は毎年ちゃんと統計を取ってデータ化してます、じつは。

いま日本人のメガネの買い替えスパン平均は2年7か月くらい。
上記の通り理由は様々ですが紛失、破損はそこまで多くもないですからおおよそ3年くらいで買い替えてる方がほとんどのようです。

さて今日は「レンズの傷」が原因というニッチな方のお話をしていきたいと思います。



 メガネユーザーのほとんどが一度は目にしたことのある「レンズの傷」。
別に落としたわけでもないし、乱暴に扱ってない、でもいつの間にか傷はつく。
傷がついてすりガラス状になっているから透明感もなく見えにくい。
原因は何なんでしょうか。



一番多いのはメガネを「拭く時にできる傷」です。
目に見えていないだけで一日中使ってたメガネには色んなものがいつの間にか付着してます。
ホコリ、砂、花粉、指紋、ファンデーションなど。
ソレらをそのまま付着した状態でメガネを拭く。
すると付着物を擦りつけてしまい、メガネレンズをヤスリがけすることに。
メガネは水洗いしてOKです。
水気をしっかりとってあげればサビることもありません。
メガネを拭く前には必ず水道水でさっと流して拭きあげてください。



次に多いのはメガネを「置く時にできる傷」でしょうか。
まずは皆さん、ご自身のメガネの腕を開いてテーブルの上に置いてみましょう。
そのメガネのレンズを真上から見てみてください。

メガネレンズってよーく見ると少しカーブがありますね。
真っ平らではありません。
一番見やすい焦点、レンズの真ん中が一番出っ張っています。
テーブルなど硬いところに、レンズを下にして置いてしまうと。
当然、一番見やすいところから傷がついていきます。
レンズを下にしておく人は結構多いです。
メガネを置く時は柔らかいものの上に置く、レンズは下に向けない。
注意してみてください。



最後にもう一つ。
「熱による傷」です。
世に存在する物体のすべては温度により膨張と収縮をします。
メガネレンズももちろん。

皆さん、ゆで卵失敗したことありますか?
茹でてる最中に殻が割れてしまい中身が飛び出る。



メガネレンズにも同じことが起きます。
中のプラスチックが膨張することによりいきなり割れないまでも外のコーティングに圧がかかり伸びていきます。
温度が収まるとプラスチックは収縮し伸びて薄くなってしまったコーティングにヨレが出てきます。
何度も同じことをやる事により、コーティングにはいずれヒビが入り、割れ、剥がれます。
メガネレンズは何より熱に弱いです。
お風呂やサウナに持っていく、お湯で洗う、ストーブの近くに置く、炎天下の車中に置きっぱなしにする。
全部アウト!

当店でなくてもメガネを買うときって必ず保証書が付いてきますよね。
皆さん中をちゃんと読んだことありますか?
これらは全部書いてあるはずです。
メガネの取り扱い方、今一度再確認してみてください。
コラム / レンズ / 修理 / 豆知識 ] 2019-07-26


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