「色弱は存在しない」(ニュース＆ブログ）｜吉祥寺(三鷹、荻窪)のメガネ(眼鏡,めがね)セレクトショップ GLASSTORY IKARA(グラストリーイカラ)

「色弱は存在しない」

こんにちは、グラストリーイカラの長瀬です。
最近は色覚相談の専門みたいになっていますが、本当の専門は老眼です。老眼にムチ打ちながらやるゼルダの伝説、超楽しい。

後輩にゼルダの伝説の最新作Tears of the Kingdom を貸してしまったので前作の Breath of the Wildで手慰みしながら、ポイ活アプリを平行していく日々。最近よくありますよね、アプリでレベルここまで言ったらポイント贈呈、ってやつ。ちょっとポイントの配当が良かったのでパズルゲーム大好きな長瀬はホイホイダウンロードします。

忘れてたわ。
すっかり忘れてたわ。
俺、色盲じゃん。

白とライトピンクとか。
ワインレッドとブラウンとか。
ライムグリーンとオレンジとか。

笑えるくらい無理でした。逆にLv.19まで行ったの誉めて。

念のため、色覚用で作ったレンズで見てみてもムリでした。
そう、Kodakのネオコントラストで作ったんですよ。後述しますが長瀬には効果が無いと分かったいながらも。

見た目こんな感じです。
この紫が気にならないなら使いやすいですよ。単純にコントラスト感がアップするので色覚特性あっても無くても、クッキリ見たい方にオススメです。

色弱の方に、色々と効果のあるレンズはありますが、先ほども言った通り、色盲の長瀬には効きません。

色覚補正のレンズの原理としては一般の方と比べ、カラー感度のバランスが悪いのでブルーライトカットレンズの様に、赤や青を少しカットして、一般の方々と同じバランスに出来れば良いな！という感じです。

色盲の長瀬は緑の感度がゼロです。

赤も青もゼロにしたら、それは真っ黒な、何も見えない黒い板になってしまいます。

そして！
タイトルのお話なんですが。
コレは長瀬が20年前に眼科の先生から言われたセリフです。

当時色弱だと思っていた20代の長瀬はメガネ屋なんだから自分がどのくらいの色弱か知っておかないとね！と思い立ち御茶ノ水の眼科を訪れます。そして検査や診察が始まる前に言われます。

「結果が思ったよりひ酷かったとしてもショックを受けなくて大丈夫ですからね」
「色弱だと診断されていても、検査すると結構重めだった、という事は良くあります」

と、めっちゃ予防線を張られます。

結果色盲(Ⅱ型二色覚)だったんですが、診断結果のお話などをしている中で、

「色弱の方ってまずココ(病院)にほぼ来ないんですよ、弱いから色弱なことに気づいていなかったり、検査をパス出来たりするんです。色弱、という言葉しかないから皆さん「色弱」だと思っているんですけど言わば「色中」「色強」みたいな方が患者さんの大多数を占めます。なので色弱ってあまり存在しないんだと思います」

「で、俺はその色強のさらに上の色盲、ということ。良いじゃない」

「さっきから長瀬さんすごくポジティブですよね。色覚を仕事で活かそうとしてますし。学会の発表で長瀬さんの事例出していいですか？」

というやりとりがありました。

当店でもお客様に簡易検査を行いますが、弱度の方はまずいません。自覚がある時点でそこそこ強めの色覚特性があります。

言い方として色弱じゃない方を一般的には中程度、強度、という言い方をしますが「色覚特性が」という主語が抜けている単語なので使いにくいし、浸透もしないんですよね。

英語だとcolor blindness、ですがコレも強度については何も表現されていません。

言葉の歴史を少し紐解きますと。
当初医療診断として「色覚障害」という言葉が浸透します。

ところが、障害ではないから生活は割合不自由なく出来る、しかし先天性の神経異常なので治せない、という事は病気でもない。

という事で「色覚異常」に呼び方が変わります。

2005年を期に眼科の中でも診断名として、色覚異常、色弱、色盲という単語を使わないようになりました。異常でもないし、弱くもない、色も見えている、白黒の世界(全色盲)ではない。

そして「色覚特性」「色覚多様性」という言葉が生まれます。

色覚検査も昔は「色神検査」と言っていました。
色の神経を検査する、という事ですね。

なので色弱の事を色神(ｼｷｼﾝ)と呼ぶこともあるそうです。

異常、弱い、盲よりか「神」と呼ばれた方がまんざらでもない気がします。
強い弱いではなく程度は大中小で言えばマイルドです。

大色神、中色神、小色神、おみくじみたいで良いですね。
色盲は絶対色神とか厨二感強みで良いのでは。

コレ、決してふざけてるんではなくポジティブな話なんです。

最近こそ少なくなりましたが自身の色覚をネガティブに感じていらっしゃる方は多いです。何百回も書いてますが運動が苦手、絵が苦手、歌が苦手、色が苦手、ただそれだけなんですよ。長瀬の様に超ポジティブに「活かす」はイレギュラーです。まずは「気にしない」「気にならない」に自分で持っていくことが重要です。一度ネガティブに感じたものをカミングアウトするのは大変ですが、周りの人は言われないと気付いてくれませんもの。長瀬も結構な鈍感なので告白されるまで好意を持てれていたのに全く気付いていなかったこともあります。遠い昔の若さが残っていた頃のお話です。

簡単なご相談だけでも結構ですので、色覚に少し不安やお悩みがありましたらご相談ください。

ご相談前に以下のブログもお読みいただけると、相談しやすいかと思います。

色弱かな？と思ったら。 https://www.g-ikara.jp/blog/index.html?id=1459

絶対色神、長瀬でした！