人生を変えるメガネ、メガネ屋をやっててよかった(ニュース＆ブログ）｜吉祥寺(三鷹、荻窪)のメガネ(眼鏡,めがね)セレクトショップ GLASSTORY IKARA(グラストリーイカラ)

人生を変えるメガネ、メガネ屋をやっててよかった

こんにちは、長瀬です。
今日は、お客様のお写真紹介ではないんですが。
とあるお客様のお話をさせていただきたいと思います。

ツイッターに一度だけさらっと書かせていただきましたが。
当店のホームページのコンテンツ一覧にこっそりNewコンテンツが。

「コラム」ができました。

今まで書き溜めたブログの中から、特に人気のあった記事を再編集。
読み物として、メガネのお話を色々書かせていただいているコンテンツです。

先日長瀬が編集したのがこちらの超大作。
前編後編でお送りする「色覚特性」のお話。

【コラム：色覚】【前編】男性の20人に一人は持っている「色覚」の苦手感覚。色覚は補正できるのか？ https://www.g-ikara.jp/column/index.html?id=1192

【コラム：色覚】【後編】男性の20人に一人は持っている「色覚」を補正！レンズのメカニズムとは？ https://www.g-ikara.jp/column/index.html?id=1193

長瀬が昔で言う「色盲」というのは何度も申し上げておりますが。
皆さんの周りにも「俺、実は色弱なんだよね」という知り合いの方、いるんじゃないでしょうか。
上記の通り、男性の20人に一人ですから。

また、メガネに詳しい皆さんも聞いたことがあるかもしれません。
その色弱を補正できるメガネがある。
メガネスーハ●ーさんが大々的にチラシやＨＰでうたってるアレを。

色覚に少し差がある方、がどう感じているのか。
補正をすることでどうなるのか。
色覚特性の立場から書かせていただいておりますので、まだ読んでない方は是非一度読んでみてください。
新しい知識の扉がほんのり開くと思います。

さて宣伝が長くなりました。
本題に入ります。

一定のニーズのある上記色覚のコラムをお読みいただいた方からお問い合わせがありまして。
お子さんが色覚特性を持っていて、かつ長瀬と同じように度合いが強い(色認識がかなり苦手)。

上記のメガネスーハ●ーさんで色覚補正レンズを買ったようですが。
レンズカラーの赤が強すぎて日常使いできない、とのことでした。
どうにか透明に近く、普段使いできる、色覚補正レンズはないものか。
と、長瀬に白羽の矢が立ちました。

上記コラムの後半終わり部分にこう書きました。

●●●●●●●転載●●●●●●●

色覚補正のレンズは他社さんで大々的に打ち出されている「ネオダルトン」社のものだけではありません。
かつ、色覚のズレの度合いによってはかなり赤いレンズになってしまいます。
日常使いには難が出ることも多いのです。
実際に長瀬もそういったレンズは使っていません。

老人性色覚変化に対応したNikonの「シーネクストルビーコート」
コントラストアップを目的とし視界が明るくなるサングラスKodakの「シーコントラスト」
光の量を変えずに光を和らげる青山眼鏡の「ネッツペックコート」
ズレをマイルドにしてくれる透明なレンズは色々あります。

●●●●●●転載終了●●●●●●

これらのレンズを試したい、ということで試していただきました。
上記Kodakのシーコントラストの上位版、ネオコントラストもかなり具合がよかったようですが。
今回は普段使いできる、ということを優先しシーコントラストに決定。

Kodak　ネオコントラスト、シーコントラスト http://sajapan.jp/products/antiglare.html

一つ残念なのは、長瀬はこのお客様の顔を存じ上げないのです。
関東圏ではない、遠方の方でしたので、その方のお近くのお店に協力を仰ぎご体感いただきました。
なので、このレンズを手にした時の笑顔を見れていないんですよね。

そして、購入が決まった後にお母さまから聞いた話なんですが。
このレンズを購入することが決まり、お子様がこうおっしゃったそうなんです。

「このメガネが出来たら、服を買いに行きたい」、と。

実は今回のお客様、非常に、非常に珍しい「女性の色覚特性」の方だったんです。
男性は20人に1人、と書きましたが。
女性は500人に1人と言われています。
(詳しく書きませんがx染色体にしか乗らない劣性遺伝なので女性にはほぼ出ません)

界隈の方に分かりやすく言うと夏と冬のビックサイトのお祭りの。
東123、東456ホールに一人いるかどうか。

長瀬は見えない、分からない、が当たり前だったので。
あまり気にしていなかった青春時代でしたが。

色のきれいな洋服を買ってオシャレを楽しむ。

みんなが当たり前に出来ている事が出来ない。
こんなに苦しいことがありましょうか。

その一言で、もう長瀬は感極まっちゃって。
俺がメガネ屋やってる意味があったなぁ、って。
この文章を入力してる今も涙腺ヤバイ。

またいずれネオコントラストの方のレンズも購入したいとおっしゃっていたとのことでした。
その時は一番かわいい服で吉祥寺に遊びに来てほしいなぁ。
そしたら長瀬また泣いちゃう。

視力がよくて、最近ようやく老眼が出てきたくらいの長瀬です。
ド近眼のお客様の気持ちを100％理解できているか、というと怪しいです。
老眼という度数が発生して、40歳になってようやくメガネ屋として一皮むけたかな、というくらい。

眼科で、メガネ屋で何度となく色覚特性の方とお話をしましたが。
自分のソレをちゃんと説明できる人は少ないです。
自分のコンプレックスに繋がりそうな部分を突き詰めて調べて、理解するって結構ハードだと思うんです。

長瀬の長所はポジティブなところ。
長瀬の短所はポジティブすぎるところ。

ハードに感じるかもしれないところを、ただ好奇心で突き詰めて
それが自分の、ほかの人の為になった。
めっちゃラッキーです。
この仕事やっててよかった、って思える仕事に就けたのもラッキーです。
で、色覚特性持ってなかったら、今この文章も書いてないし、涙も流していないんです。

これは色覚特性に限らずです。
メガネを嫌だと感じている方は多いですよね。
重い、煩わしい、目が小さくなる、かっこ悪い、いろいろあると思います。
そのネガティブを出来る限り、ポジティブに変えるお手伝いをするのが、メガネ屋であり、グラストリーイカラの面々です。

メガネを、自分の眼を、好きになれるお手伝い、今後も頑張ります。

自己満足、日記でした！
あは！